現在4機体制で運用中の「みちびき」。
GPSではないです。日本のシステムですので。準天頂衛星システムです。
準天頂衛星システム
みちびき
2021年度中に初号機の更新があって、2023年度には7機体制へ!!
2018年にサービス開始して、4機体制でしばらくいくのかと思っていました。当初は9機体制という構想もあったのですね。
QZSSと呼んであげて
準天頂軌道で、常時日本の真上のイイトコロにいる衛星です。
GPSではなく、QZSS(Quasi-Zenith Satellite System)です。愛称で「みちびき」です。
ちなみに、GPSが対象とするのは全世界(地球上のすべて)です。
これに対して、QZSSが対象とするのは、地球上の一部のエリアです。
みちびきは日本のシステムです。当然、即位対象は日本を中心としたエリアなので、周辺のアジア各国にとっても有用なものでしょう。
2010年9月11日に初号機を打ち上げてから、2017年に4機体制になり、現在に至っているわけです。
準天頂って?
「天頂」(てんちょう)に近いところにいるよ。
というものです。
天頂は、てっぺんです。頭の真上です。
つまり、日本の真上あたりに位置測位用の衛星が常に存在するような軌道で飛んでいるわけです。
正確な位置測位のためには、天頂に衛星があるのが理想なのです。
斜めの位置から測位すると、山やビルに電波が遮られてしまい、どうしても誤差が生じてしまいます。
高い測位精度を保つためにどうしたらよいか考えた賢い人がいて、準天頂軌道にしようということになったわけですね。
地球は球体です。自転しています。赤道付近なら、天頂付近に静止衛星を配置しておくことが可能そうな雰囲気がありますが、日本の緯度(北緯36度あたり)では難しいですよね。天頂で静止させようとしたら、遠心力で緯度がどんどん下がっていってしまうことでしょう。
そこで、準天頂軌道をとります。
軌道は南北に大きく8の字を描きます。
しかも日本の緯度だとオーストラリア側が大きくなるという寸法で。
衛星が北側にいる場合に、準天頂の位置になるわけです。
そういったわけで、1機では、準天頂にいられる時間が限られてしまいます。そこで複数の人工衛星が入れ代わり立ち代わりやってきて、どれか1機が準天頂にいるように、システムとして稼働させるわけです。
というわけで、4機以上ないとシステムとして成り立たないわけです。
これはもう、オーストラリアとの共同研究でよかったのではないかと。
軍事や防衛が絡むので、簡単な話ではないそうです。
7機体制になります
2023年度中に追加の3機を打ち上げることになっています。
いっきに追加させるのですね。
軌道投入には慣れてきたのでしょうか。
現在の4機体制よりも、より使えるものになるということです。
維持費もなかなかでしょうが、それだけの価値があるなら、技術は発展させたいものです。
記録しておくものですね。
みちびきが3機体制から4機体制になる話がありました。
初号機の耐用年数に関しても。
動画は分かりやすい!
百聞は一見に如かずということで。
サービス開始時のPR動画を確認してみましょう。
何に使うかは、使いたい人が考えればよい話なので置いておき。
準天頂軌道の様子がよく分かります。
4機体制よりも7機体制のほうがよさそうです。
センチメートル単位での測位精度ということですから、夢が広がりますね!
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