
先日、古いサーバールームの整理に立ち会うことができました。
あったよあった。10BASE5。
現役の担当者では分からなくて、嘱託の方のありがたさを痛感したよ。

10BASE5
イエローケーブル
21世紀のボクたちは、スター型のネットワークしか知らないもんね。
バックボーンネットワークの意味が、当時と今とじゃちょっと違うからな。
ネットワークの物理構成も全然違う。
分岐のためには熟練の技が必要だったんだ。
黄色いケーブルを見たよ!
古いサーバールームから、古いサーバー機器を撤去する作業に立ち会うことができた。
古いサーバーとかネットワークとかの機械類は、なんだかレトロな感じだった。
それ以上に異彩を放ってたのが、ぶっとい黄色いケーブル。

噂に聞くイエローケーブルだと教えてくださったのは、嘱託で延長雇用のおじいさん。
昭和から平成にかけて、初期のコンピューターを知り尽くしたベテランと話ができたのは、すっごくいい経験になった!
10BASE5のケーブルだって、すぐに教えてくれた。
途中から出てるの。どうせ使わないから切っちゃえばって?
切断は大変だった。
TPケーブルをニッパーで切るような生易しいもんじゃない。
業者の方がグリグリがんばって、やっとこさ切断。
切断面はかなりの太さだったな。
重い!

ケーブル自体がまあまあな重さ。
200kgあるんじゃないかって。
それだけ金属が使われてる。
銅だな。
リサイクル業者に高く買ってもらえるかもって。
サーバールームから持って行ってもらえる。
都市鉱山だな。
巻かれてる

重い上に固いんだね。
実際に触ってみてよく分かった。
部屋の角で壁伝いに曲げようなんて、ほぼ無理。
かなり大きな回転半径になる。
基本的に亜hOAフロアの下だったり天井裏だったりを行くから、回転半径が大きいことで問題にはならなかったんだろうけど。
サーバールーム内では、余剰になったケーブルがぐるぐる巻かれてた。
子ども用のフラフープみたい?
TPケーブルのような半径では巻けないんだってさ。
トランシーバ?

イエローケーブルの途中にトランシーバという小さな機械を直接取り付けて、いわゆるクライアント端末向けのケーブルを引き出してたんだな。
そもそものネットワーク構成が異なるから、ことばがちょっと違うわけだが。
とにかく、ケーブルに小さな箱を取り付けるんだよ。
被膜の上から針を刺して物理的な分岐点を作る。
注射するようなもんだよね。
ケーブルの芯を外すと、信号をちゃんと拾えなくなっちゃう。つまり失敗。
やってみたことないから知らんけどw
今は、気軽にネットワークハブでも経由させるか~
って感じで。
とにかくスター型の攻勢になる。
昔はネットワークの分岐も大変だったんだな。
もう使われない技術だな
TP線にRJ45をくっつけて、スイッチとかルーターとかと接続する構成ばっかりだよね。
UTMを使うとかってくらいか。
最近は物理構成と論理構成がぜんぜん違ったりするからな。
SDNは管理が楽でいい。
管理コンソールはクラウド環境にあって、他拠点の機器を仮想的に階層構成にしたりね。
機器故障しても差し替えてもらってシリアル番号を教えてもらえれば、現地での細かい設定は必要なし。
ネットワーク構成のために出張しなくていいってのは助かるよな。
もはや10BASEってデータ伝送速度じゃあ業務が回らない。
10BASE5のケーブルはあっても使われてないでしょ。



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