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Internet Explorer 11(IE11)は2022年6月16日にサポート終了です。
引き続き使えるMicrosoft Edgeの「IEモード」は、2029年にサポート終了です。
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EdgeのIEモード
業務アプリケーションとして開発されたプログラムには、IEでの動作を前提としているものがあります。
まだまだ現役で使われているアプリがたくさん残っているのですが。。
終わりますよ。
単純にEdgeのIEモードにすればよいという話ではないのです。
EdgeはIEではありませんので、事前確認は必要です。
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IEモードはIEではない
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Microsoft Edgeには、Internet Explorerのように動く「IEモード」が搭載されています。
これは、Edgeの上で、IEのようにプログラムを動かせるものです。
レンダリングエンジンはTridentです。
具体的には、ウィンドウの枠やURLが表示されているところなどがEdgeて、枠など以外のコンテンツを表示するところがInternet Explorerです。
ここを確認しておけば、おのずと注意すべきこと(やるべきこと)がハッキリしてきます。
まずはIEモードでの動作確認が必要なのです。
- 2021.10.5Windows 11 リリース
InternetExplorer非搭載の見込み。
- 2022.6.16InternetExplorer サポート終了
Windows 10 でもサポートが終わり、アプリとして終了。
- 2025.10.14Windows 10 サポート終了
InternetExplorer搭載PCの供給終了。
- 2029?EdgeのIEモード サポート終了見込み
Tridentが完全に終わる。。
テストが必要になる
よくある質問が公開されています。
2021年5月から、順次更新されています。
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やはりwindow.open
が問題になりそうです。
子ウィンドウのサイズや位置に気を遣いますね。
他にも気にしなくてはいけないものがあるようです。
特にIEでやられていることが細かい場合には、すんなり使えるとは思えないです。。
ひととおりの動作テストは必要ですし、場合によっては若干の手直しが必要になることでしょう。
IEモードは2029年まで
公式発表では、EdgeのIEモードのサポート期限に触れています。
「2029年まで」ということです。
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2021年10月には、Windowsは10から11になります。そのタイミングではInternet Explorerが非搭載になることが分かっています。(まだ予想ですが)
さらにIEモードもサポート終了が見えているわけです。
「少なくとも」という書き方なので、延長の可能性は無きにしもあらずといったところでしょう。
まずは2029年までと考えるのがよろしいかと。
サポートが切れると?
セキュリティーホールになります。
脆弱性が発見されても、Microsoftは修正パッチをリリースする義務がなくなるのです。
ゼロデイ攻撃ではなく、やりたい放題のただの穴になります。
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企業としては、情報流出などのリスクに加えて、他者への攻撃の踏み台にされて共犯にさせられ、社会的信頼を失うリスクもあります。
組織の存続にとって致命的な事件になるかもしれません。
甘く見ていると危険なのです。
TridentからChromiumへ
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根本的な解決策は、やはりコンバートでしょう。
Internet Explorer向けに作られたアプリを、Chromium(Google ChromeやMicrosoft Edge)向けに作り変えます。
もちろん、プログラムの書き換えは必要でしょうし、十分なテストも必要です。
せっかく書き換えるのなら、単純にブラウザーを切り替えるのではなく、使い勝手をバージョンアップしたいと思うものでしょう。
ごもっともです。
そのようなことを考えると、あと8年もないというのは、意外と短いものですよね。
早めの対策が必要だと思います。
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