【Excel】乱数を整数で得たい（関数でもマクロでも）

Excelで乱数を使うことがあると思います。
あえてランダムに並べ替えたいとか、テストデータを作るとかいったことでしょうか。

何も加工しなければ1未満の乱数を得ることになるわけです。整数など、決まったかたちにしたいなら、工夫が必要です。

乱数は少数で返される

Excelで乱数（ランダムな値）を得るためには、大きく2つの方法があります。
関数を使うか、マクロを書くかです。

基本的には関数でいきたいわけですね。

それぞれに使い勝手などもあると思いますので、先にまとめます。

関数 → Rand()

関数で乱数を得る場合は以下です。

=Rand()

引数は取りません。
これだけコピペで値が得られます。

0以上1未満のランダムな少数が返されます。（セルに表示されます。）

再計算（ブックを開くなど）のたびに値が変わります。
毎度変わりますし、小数第9位までの値なので、いくつのセルに設定しても、基本的に重複することはないでしょう。

VBA → Rnd

VBA（マクロ）で乱数を得る場合は以下です。

Rnd

返される値はSingleです。
が、VBAなのであまり気にしなくてもなんとかなってしまいます。

0以上1未満のランダムな少数が得られます。
適当な変数に代入するなり、そのまま使うなり、よきように取り扱います。
イミディエイトウィンドウには小数第7位までの値が返ってきています。

VBAを走らせるたびに値は異なります。
その都度どうするかはプログラム次第ですね。

自然数を得たいなら最大値を乗算

乱数を取り扱うときに、正の整数だとか自然数だとかで得たいということがあります。
Excelの関数でもマクロ関数でも、小数が返されてしまうので、ちょっとした工夫が必要です。

「いくつまでの乱数」といった使い方が多いと仮定して。
たとえば「10までの自然数」ということにしましょう。

関数なら以下。

=Roundup(Rand()*10,0)

マクロなら以下。

Application.WorksheetFunction.RoundUp(Rnd * 10, 0)

長いですかｗ
短く書くなら、以下の方法もあります。

Int(Rnd * 10) + 1

これらを基本に、いろいろと計算させればよいかと思います。

結果に「0」を得たいなら、最小値と最大値の考え方を変えましょう。
関数は切り捨て（RoundDown）を使って、最大値に1を加える考え方です。
とはいえ、そのようなことはせずに計算してしまってもよさそうです。