「Chromeって何?」、というお問合せをいただきました。(実際には「ちょろめってなに?」でした。)
ブラウザーの一種であることを伝えたのですが、さらに「ブラウザーが分からん」ということです。
あまりなじみのない言葉なのだと思いました。
ブラウザーの違い
テレビを例にしたら理解いただけたので、説明を備忘録として残しておきます。
見た目や使い方の違いに関しても、これだと分かりやすかったようです。
正確には「ウェブブラウザー」ですが単に「ブラウザー」と記載しています。
プロローグ
質問は、Googleマップを使っている状態で気が付いたようです。
「この、ちょろめ、てのを使うといいの?」
「ぷらうざ、て??」
「本当に速いの?」
「大丈夫なの?」
「どうやって使うの?」
「なんで違いがあるの?」
矢継ぎ早です。
疑問は尽きませんね。
インターネットの世界は複数の要素が絡みます。
がんばって覚えてください!
ひとつひとつ回答していたのですが、それだけでは話が繋がらないのでしょう。
ブラウザーの概念を理解してもらえれば、疑問はある程度整理できそうです。
言葉の整理(「ブラウザー」とは)
まずは用語を整理します。
正しい理解は、その後の説明に役立ちます。
ウェブブラウザーとは、インターネットのホームページなどを見るためアプリケーションの一般名称です。
つまりは、今、このページを見ているアプリの一般名です。
具体的な固有名称が、製品名としていろいろあります。
たとえば、PCなら「Microsoft Edge」(えっじ)や「Internet Explorer」や「Chrome」(くろーむ)や「FireFox」などです。
ちなみにスマホなら、「Safari」(iPhone標準)や「Chrome」(Android標準)や「FireFox」などです。
もちろん他にもたくさんあります。
以前、似たようなお話をしておりました。
TLSの件でしたが、ブラウザーの話題です。
分かりにくいかもしれませんが、ここは基礎的なことなので、がんばって覚えてください。
知っているだけで、かなり快適なインターネットライフになります!
テレビに例えると
今回、テレビに例えて説明したところ、好評でした。
インターネットの世界をテレビに例えます。
ニュースやバラエティーや映画などを見られる、普通のテレビです。
「ブラウザー」という単語は、「テレビ」という単語と同列の概念です。
テレビは、決まった信号で送られてくる情報を見るための道具です。
「AQUOS」や「BRAVIA」や「VIERA」など、いろいろな種類があります。ここが、個別のアプリ名と同列の概念です。
自分の家では「AQUOS」でテレビを観ているのに、隣の家では「BRAVIA」でテレビを観ている、ということは普通です。
製品によって、画面の映り方や操作のしかたは異なりますが、観られる番組は同じですよね?
ブラウザーも同じで、いくつかの種類があります。
EdgeやChromeは、いくつかあるブラウザーの種類の固有名詞です。
種類によって、同じホームページでも見え方が若干異なったり、特に設定関連の操作や管理方法が異なります。
解析する信号や書式は同じなのです。
テレビと同じように、信号の処理方法が若干異なりますので、体感できる速さも異なるのです。
インターネットのコンテンツ(ホームページや動画など)を見る方法は、人それぞれの好みによって異なるのです。
使い方の違い
まずは見た目が異なります。
ブラウザーの種類によって、メニューの表示方法や画面配置が異なります。
「お気に入り」(Favorite)の登録方法や呼び出し方法が異なります。
ブラウザーに備わっている機能も異なります。
セキュリティーに特化したものもあれば、スピードを追い求めたものもあります。
たとえばEdgeでは、表示中のホームページの一部を切り出して、コメントなどの付加情報を付けて、画像として保存できる標準機能が備わっています。
Chromeでは、ブラウザー経由で他のPCと画面共有したり、専用アプリが使えたりします。
何が使いやすいかは、ご本人の好みです。
速さの違い
コンテンツ(ホームページや動画など)が表示されるまでの時間が、表示速度として体感できるところです。
パソコンの処理速度やネットワーク自体の速度も関係してくるところです。
さらに、コンテンツのつくりも関係します。
メーカーによって特色がある
今回のお問合せでは、Googleマップを見るという目的とのことでした。
そううことであれば、最速はChromeでしょう。
Googleマップは、Google社のサービスです。
Chromeを作っているのは、Google社です。
同じ会社で作っていますので、特化チューニングされていて当たり前なのです。
同じことはマイクロソフト社にも言えます。
同社のホームページを見たりサービス(OneDriveやSkypeなど)を利用するなら、Edgeが最速でしょう。
自分に有利にしたいもの
各社はそれぞれで最速を主張していますが、計り方は何とも言えません。
サービスによって使い分けるもよし、見た目で決めるもよし、何を使うかなど自分で判断して決めてよいのです。
(会社ではルールがあると思いますので、それに従ってください。)
ちなみに、当ブログはChromeで表示確認しています。
管理人の好みです。強いて言えば、Google関連のサービスを使う機会が多いことが理由です。
なぜ乱立しているのか
数段階話をすっ飛ばすと、以下だと思います。
実績を大きくして、自社の顧客を増やすことで、利益を得たいからです。
人の動きが見えるとか、ユーザー体験を向上させるとか、いろいろあるとは思うのです。
ただ究極は、自社の利益でしょう。
たとえ無料のアプリであっても、自社製品のシェアが大きくなれば、どこかで利益が生まれるのです。資本主義ですから。
たとえば広告収入が増えるとか、製品が売れるとかいったことです。
ということで、各社は自社のブラウザーを開発し、シェアを争っています。
EdgeでGoogle系のページを見るとChromeを勧められるように、Ghromeでマイクロソフト系のページを見るとEdgeを勧められます。
ご認識おきください。
最適なブラウザーを探してみては?
ブラウザーは複数種類あります。
自分に合ったもの、気に入ったものを使うのが一番です。
テレビを選んだ時もそうでしたよね?
特にプライベート用途であれば、好みで決めればよいのです。
使い分けだってありです。
操作性や体感速度は人によりけりです。
インターネットの世界は多層構造で、何がどう作用しているかは説明が非常に困難です。
一律に「こう!」と言えることが少ないのです。
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