何かと話題のセキュリティー対策に関するお話です。
インターネットには危険がいっぱい、ということで、警戒は怠らないことが賢明です。
それを技術的にサポートしてくれるのがウィルス対策ソフトですね。
ウィルス対策ソフト
メリットとデメリット
巷には、無料のものから高価なものまで、ウィルス対策を謳ったソフトウェアが数多存在しています。
結論から言ってしまえば、必要だと思うなら導入すればよいのです。言うなれば保険のようなものです。
なお手元環境では、一部のPCで「ウィルスバスタークラウド」を稼働させています。
そして一部のPCでは、セキュリティー対策ソフトを導入していません。
そういう環境で感じることも書いておきます。
セキュリティーに関しても、説明するのが意外と大変なのです。
サイバーセキュリティー
最近は何かと話題になる言葉です。担当大臣がいらっしゃるほど注目のトピックスなのです!w
ときどきいただくお問合せに、「ウィルス対策ソフトは入れたほうがよいか」といったものがあります。
そして、「対策をしたら絶対に安全だよね?」と言われることもあります。。
答えが難しいです。
大前提として、開かない鍵はありません。解けない謎はありません。
抜け道は必ずあります。
「絶対」という言葉は疑いましょう。
そして、守るべきところはウィルス対策だけではありません。
情報資産の漏洩は、クラッキングやハッキングといった方法以外でも可能です。
直接侵入したり、盗聴したり、人から聞き出すなども手法のひとつです。
盗み出すだけでなく、破壊するだけだったり、その他の方法で使えなくしてしまう方法もあるのです。
何を守りたいのか。
何から守りたいのか。
どうして守りたいのか。
そういったことを考えておく必要があります。
ウィルス対策は保険
保険。
乱暴な書き方ですが、最近はこの表現が合っているのではないかと考えています。
たとえば、どこかの企業で情報漏洩が発生したとします。
その会社は、しっかりウィルス対策ソフトを導入していたにも関わらず、その隙間を突いたものだったとしたら。
被害にあうかもしれない人も含めた被害者の感情は、対策していなかった場合に比べれば、激しいものにはならないでしょう。
もちろん真摯な対応が前提ではあります。
また、同じような情報を持っているAとBのうち、Aのみがセキュリティー対策を施していたら、犯人は間違いなくBを狙います。
セキュリティー対策をくぐり抜けることは不可能ではありませんが、多大なコストが必要だからです。
ウィルス対策は、セキュリティー対策の中でも分かりやすいものです。
インターネット回線を通して、ウィルスや悪意あるプログラムを送り込んで来る敵から守ってくれます。犯人にしてみれば、世界のどこからでも対象を狙えるわけですが、対策が施されていれば、攻撃方法を考えなければいけません。
イタチごっこは続きますが、プロが対応してくれているわけですから、心強いですし安心感もあります。
専用ソフト導入のメリットとデメリット
さて、大げさなことをつらつらと書いてきました。
ここでは、実際にウイルスバスタークラウドを稼働させているPCと、何もしていないPCの動きから、実生活で感じることをメリットとデメリットに分けて書きます。
PCのスペックの違いはあれど、感じることはいろいろとあります。
やや愚痴っぽいことも含みますw
メリット
プラスに感じていることです。
- 安心
- PCの状態が分かる
- 優越感
「安心」のひとことに尽きます。
ここにお金を払っているのだと認識しているわけです。
ときどきおかしなサイトに飛んでしまうことがあっても、しっかりガードしてくれている様子が分かります。
ちゃんとポップアップで警告してくれるのです。
対策していないPCでは、けっこう真剣にURLをチェックしたり動作を確認したりしています。
ウィルス対策済みのPCはごちゃごちゃ考えず、検査結果を信じられます。(上で言っていることと矛盾していますねw)
Googleでの検索結果には、安全かそうでないかのマークを出してくれます。
実は、以前は当ブログも「不明」カテゴリーでした。。
トレンドマイクロ社に「安全です」と通知して、晴れて認められたようで、今では「安全」マークが付いています!
PCの状態とか優越感というのは付随的なものですw
特に優越感などというものは、お金をかけているからという卑しい感情です。
ちなみに、100パーセント安全ということではないことは認識しておきましょう。(おかしなページに飛ばされることもあります)
デメリット
マイナスに感じていることです。
- ブラウズが重い
- OSに悪さをする
- 不明なサイトが怖い
時折顔をのぞかせる問題点たちです。
ブラウズが重い
リンク先の検査までしてくれているので、この結果は致し方ないわけです。
どう考えても動きが重いです。
ウィルス対策を入れていないPCではサクサク表示されるページも、対策しているPCでは表示に時間がかかります。
安全だと分かっているページでもこれだと、ちょっと悲しい気持ちになるのです。。
OSに悪さをする
ごく稀にですが。
ただ、実際に被害にはあっています。
Windows 10 のバージョンアップの際に、エラーを連発したことがありました。
ウィルス対策ソフトはOSとの関係がかなり密接です。
これ以外にも、悪さをする可能性はあります。
最終的には人がやっていることですので、致し方ない部分もありますね。あらかじめ認識しておく必要があります。
不明なサイトが怖い
「安全」マークを出してくれている反動です。
このマークがないと、クリックすることが怖くなります。
当ブログがこの状態だったかと思うと、あまり気分はよくないですね。。
人間の感情は難しいものです。
まとめ
パソコンに重要なデータが入っているとします。
ウィルス対策ソフトも稼働して、OSにパスワードもかけていたとしても、そのパソコンを盗まれて、記憶装置を抜き取られ、中身を解析されてしまえば、対策は意味を成しません。(ディスク暗号化という技術もあります。)
いくらかのコストをかけて守りたいものが何なのかということだと思います。
最終的には運用方法にもかかっているのです。
たとえば手元環境では、動作検証も兼ねてウィルス対策を動かしていますが、そこまでの価値あるデータはローカルにないのです。
むしろ盗聴の方が恐ろしいと思うほどです。
アカウント情報やパスワード情報が出て行ってしまうと、あちこちで問題が起きそうですね。。
インターネットでのページ閲覧に関しては、気を付けていれば、自分の力である程度のことは防げます。
過信はよくないですが。
経験とか勘とかいったものも必要でしょう。
面倒な設定や見極めをアウトソースできる点でも、ウィルス対策ソフトを導入することは意味あることでしょう。
インターネットの世界で、抜けない盾はありません。これだけはお忘れなく。
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