Google reCAPTCHA を無料で使えなくなる？（お知らせメールが届きましたが）

メールのタイトルは、「[Action Advised] Migrate Google reCAPTCHA key to a Google Cloud Project by the end of 2025」です。
英語ですが、そのうち日本語のお知らせも届くようです。

Google Cloudを利用されている人たちにとっては、reCAPTCHAの無料利用枠の縮小という捉え方になるのでしょう。
弱小ブログから見たら大した話ではないのですがｗ
1万リクエストを超える場合には課金とういことですので、現状把握が必要ですね。

日本語のお知らせも届きそうですが

書いてあることをがんばって読んでみると、請求に関して書かれていることが分かります。
さらにリンクをたどってみると、reCAPTCHAの検証リクエスト数によって課金される閾値が分かります。

制度はこの後微妙に変更になりそうですが、大きなところでは変わらないでしょう。

2025年中にGoogle Cloudに統合

現在利用中のreCAPTCHA Classicを最新のreCAPTCHAに移行しましょうという話です。
最新のreCAPTCHAは、Google Cloudで動いているものです。

移行に伴う作業は、最低限だと、Google Cloudのアカウント作成だけです。既存コードに変更はありません。
新しいアカウントにサイトを紐付けることで、作業は完了するようです。
とはいえ、最新のコードにしたほうがよいというのがGoogleからの推奨です。
この機に最新化すればよいのだと思います。

ただし、reCAPTCHAの検証リクエスト数が一定以上の場合には、課金に関して考える必要があります。

月間10,000リクエストなら課金

月間1万リクエストが閾値です。
それ以下なら無料枠として利用できます。
閾値を超えるようなら、課金するか、諦めるか、ということですが。。

諦めることはできないので、課金するしかないですよね。
選択肢があるようでない状態です。

課金テーブル

1万リクエストまでは無料枠です。
ここには2つの選択肢があります。

• とにかく無料というプラン： Essentials
• 課金前提のサブスクプラン： Standard

Standardで1万リクエストを超えると、10万リクエストまでは8ドルの課金です。

10万リクエストを超えると、自動的にEnterpriseプランに移行されます。
1評価ごとに0.001ドル課金という、従量課金モードに突入です。
あまりにもリクエスト数が多い場合には、ボリュームディスカウントもあるそうです。営業担当者さんに連絡ですね。

想定為替レートを 1ドル ＝ 160円 とした場合：
8ドル ＝ 1,280円

課金しないとどうなるか

Essentialsは評価用のプランで、通常はStandardからということだそうです。
1万リクエストに到達する場合には、Standardに移行するように通知が来て、超過するとエラーを返すようになります。

reCAPTCHAがエラーを返すとサイト側でどのような挙動になるのか心配です。。

ご意見募集のようになっているが

サポートチームやコミュニティで情報を集めるとか、ブログで詳しい情報を発表とかいったことが書かれていますが。。
もはや決定事項でしょう。
よほどな意見がなければ、プラン変更ということになります。

必要な機能を利用しているわけですから、対価のお支払いはやぶさかでないです。

Google reCAPTCHA にアクセスして確認

現状把握が必要です。
どれくらいの検証リクエストを出しているのか、reCAPTCHAのサイトで分かります。

上部の「v3 Admin Console」から確認できます。

期間の調整をお忘れなく。
デフォルトだと、おそらく7日間です。
リクエスト回数の右のほうで、90日間を選択できます。
合計値を3で割った数が、月当たりおおよそのリクエスト数です。
つまり、合計値が3万を超えていたら、課金です。

複数サイト登録している場合は、プルダウンから選択する必要があります。
合計値がどれくらいかをさらに計算です。

メール本文（英語部分）

Hello ●●●,

We’re writing to inform you that all Google reCAPTCHA keys will need to be migrated to a Google Cloud project by the end of 2025. This will unite all reCAPTCHA customers under a single set of terms, a consistent pricing structure, and provide access to advanced security features.

We’ve provided additional information below to guide you through this change.

What you need to do

We will apply the change in phases throughout the year, reaching out again by email when your keys become eligible. At that time, we will automatically create a Google Cloud project for you and associate your keys to it.

However, we recommend that you get ahead of this process by following these instructions to manually migrate from reCAPTCHA Classic. This way you will be able to prescribe exactly which Google Cloud project you’ll associate with your key. Once you complete this process, the following features will be enabled immediately via Google Cloud console:

Enterprise-grade dashboarding

• Monitoring
• Reporting
• Logging
• Auditing
• Access control

Your monthly reCAPTCHA usage has averaged 3 assessments over the past 3 months. You can enter that amount into this pricing calculator to forecast what charges may apply to your usage. You can also learn more about how reCAPTCHA billing works here.

Note: No code changes are required to your current integration. You may continue to safely use your key on the legacy SiteVerify API endpoint even after this change. However, we also recommend that you migrate to the current CreateAssessment API endpoint to get access to all the latest reCAPTCHA features.

We’re here to help

We understand this change may require some planning. If you need assistance or have any questions, please contact Google Cloud Support or the Google Cloud Community. In the meantime, please refer to the reCAPTCHA Blog for additional details about this change and for regular updates.

Thanks for choosing reCAPTCHA.

日本語の案内も待ちましょう。