「ごみ箱が見つからない。」というお問合せをいただきました。
これだけだと、ちょっと分からないので、もう少し詳しく教えてくださいねw
後日、「削除したファイルがごみ箱にない」というお問合せもいただきました。
Windows の「ごみ箱」
今回は、ごみ箱がある場所の話から、ごみ箱を消してしまったらどうするのかとか、ごみ箱からファイルを復活させる話とか、ごみ箱からファイルを消し去る話です。
おまけとして、ごみ箱を経由せずに、ファイルを削除する方法も載せておきます。
前提となる環境は、Windows PC 全般です。
「ごみ箱」とは
Windows PCの世界で、ファイルをいったん捨てておくところです。
かなり乱暴な書き方をしています。細かい話をご存知の方は言いたいことだらけだと思いますが、初心者に説明するには上記が分かりやすいかと思います。
家のごみ箱を思い浮かべてください。
自分宛てに届いた郵便物があるとします。最初はいらないと思ってごみ箱に捨てたのですが、後から重要な書類だということに気づき、ごみ箱から取り出して、事なきを得ます。
そんなイメージです。
Windows(だけではないのですが)パソコンの世界では、ファイルを消しても、まずは「ごみ箱」という場所に置かれます。
しっかりと消してしまいたい場合は、ごみ箱で完全に削除する必要があります。
余談ですが、ファイルを完全にデータごと消すのは、実はかなり難しい作業です。よく警察などが削除済みデータを復元したり、消したはずの機密情報が洩れちゃったりします。
パソコンの世界はそういうものなのです。
「ごみ箱」から戻す
「ごみ箱」を表示すると、中身が一覧表示されます。
元に戻したいファイルがあると思います。がんばって見つけてください。
対象のファイルを右クリックすると、「元に戻す」という項目がポップアップしますので、クリックしてください。
対象のファイルは、元あったところに復活しています。
分かりにくいですよね。。
「ごみ箱」を空にする
「ごみ箱」のアイコンを右クリックし、「ごみ箱を空にする」をクリックします。
本当にいいのか聞かれますので、自身の判断で良し悪しを選択してください。
ここで削除したデータは、簡単には復活できません。
家のごみ箱にあるごみを回収に出すようなものです。
(要するに、ぎりぎりなんとかなるかもしれないという可能性も残っているのです!)
ごみ箱の場所(表示する方法)
では肝心の「ごみ箱」がどこにあるかという話です。
デスクトップにあります。
以上です。
デスクトップを表示する方法はいくつかありますので、2つご紹介しておきます。
手っ取り早い方法としては、キーボードショートカットです。
「Windowsキー」 + 「D」
展開中のウィンドウがすべて消え、デスクトップが表示されます。
デスクトップにはごみ箱があります。
もう一度同じコマンドを入力すると、展開していたウィンドウが復活します。
似たようなコマンドに、「Windowsキー」 + 「M」というものがあります。こちらは、すべてのウィンドウを最小化するコマンドです。
結果として、デスクトップが表示されます。
同じコマンドを入力しても、展開していたウィンドウは復活しません。
もう一つの方法は、エクスプローラー(フォルダー)で一番上まで行くことです。
エクスプローラーで「上へ」ボタンをクリックしていれば、最終的には最上位まで到達します。そこはデスクトップですので、フォルダー一覧の並びにごみ箱があります。
ごみ箱を消してしまった! → 復活させる方法
ごみ箱を選択した状態でDeleteキーを誤って押してしまうなど、ごみ箱のアイコンを削除してしまうことがあります。
ごみ箱がないので、ごみ箱に入ったごみ箱を復活させられません!
(難しいですねw)
そんなときは、OSを再起動すれば大丈夫です。
再起動後、デスクトップにごみ箱が復活します。
簡単ですね!
ごみ箱にない!
実は、ごみ箱を経由せずにファイルが削除されるパターンがあります。
システム側で判断される場合と、意図的にごみ箱を経由させない場合の、2パターンです。
大きなファイルはごみ箱に入らない
サイズが大きなファイルは、ごみ箱に入らないのです。
家のごみ箱に粗大ゴミは入らないですよね。
そういったイメージで覚えてしまいましょう!
大容量のファイルを消そうとすると、ふだんとは異なる確認メッセージが表示されます。
ごみ箱に入らないから、消してしまいます。復活できないので注意してください。
といったようなメッセージです。
「はい」を選択すれば、ごみ箱には入らず、速攻で削除されます。
ごみ箱に入れずにすぐ消したい!
ごみ箱にあるということは、ひょっとしたら誰かに見られるかもしれないリスクがあるのです!w
それもありますが、ごみ箱にある間は、ファイルとして存在しているわけですから、ディスクを占有しています。
容量を気にする場合や、もちろん機密上の理由でも、ごみ箱に入れずにすぐに消す方法があります。
Shift + Delete
対象ファイルを選択した状態で、上記キーを同時押しです。
Shiftを押した状態でDeleteを押すと、スムーズだと思います。
ファイルを完全に削除するための操作です。
ファイルを「完全に」削除してよいかの確認が表示されます。
「はい」を選択すると、ごみ箱には入らず、ファイルは削除されます。
復活させることは難しいでしょう。(その気になると復活させられるので、その点だけはご認識ください)
案外知られていなかったので、書いておきます。
さいごに
ごみ箱がどこにあるのか聞かれて、消してしまったのかとか、プログラムの解析でもしたいのかと、余計なことを勘ぐってしまいました。
今回は、単純にデスクトップにあることをド忘れされていただけでした。
ごみ箱は「Trash box」というOS標準のアプリです。
アプリですが、動きが独特ですよね。
慣れている人にとっては普通のことですが、パソコン初心者だったり、あまり興味のない方だったりすると、このあたりの仕組みが分かりにくいようです。
細かい知識は不要ですが、正確な知識があると、より便利に道具を使いこなせます。
ぜひ、正しい知識を身に着けて、パソコンを活用してください!
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