映画『変な家』を観た。
Amazon Prime Video で視聴。(プライム対象)

映画 変な家
感想
先に結論を言うと、Audibleで聴いた原作だけど、映像だとちょっと違うような感覚だった。
間取り図を見ながら考える話なので、音声だけでは想像しにくかい部分があった。
映画では家の中や間取りが実際に映る。
そのため、「ああ、こういうことだったのか」と分かったところもあった。
原作をそのまま映像化した作品ではない。
お話の展開や登場人物の立場、設定などは、映画向けに組み替えられている印象。
オチも同じではない。
映画『変な家』
映画『変な家』は、雨穴さんの同名小説を原作にした2024年公開の日本映画。
劇場公開日は2024年3月15日。
上映時間は110分。配給は東宝。
監督は石川淳一さん、脚本は丑尾健太郎さん。
原作小説は、飛鳥新社から2021年7月20日に刊行。
出版社は、雨穴さんを「オカルト系の記事を専門とするウェブライター、YouTuber」と紹介している。
もともとはYouTubeに投稿された「変な家」の動画が話題になり、そこに物語の続きを加筆して書籍化された作品ということだ。
映画版では、オカルト専門の動画クリエイター・雨宮を間宮祥太朗さん、設計士の栗原を佐藤二朗さん、物語の鍵を握る柚希を川栄李奈さんが演じている。
主題歌はアイナ・ジ・エンドさんの「Frail」だ。
映画版のあらすじは以下。
雨宮は、マネージャーから購入予定の一軒家の間取りについて相談される。ぱっと見は普通の家なのに、間取り図には妙な違和感があった。
そこで雨宮は、オカルトネタの提供者でもある設計士・栗原に意見を聞く。栗原は、窓のない部屋や不自然な空間など、間取り図に隠れたおかしさを次々に指摘していく。
やがて家の近くで死体遺棄事件が起き、雨宮が疑惑を動画として投稿すると、その家に心当たりがあるという柚希から連絡が入る。間取りの謎が、ひとつの家だけの問題ではなさそうだと分かっていく。
映画はかなりホラーに振っている
原作の中心にあるのは、間取り図から違和感を読み取っていくミステリーだと思う。
もちろん不気味さはある。
でも、文章や音声で想像する怖さと、映像で直接見せられる怖さは違う。
映画版はかなりホラー寄りにしている印象。
暗い画面、急に入る音、何かが映り込むような演出など。
「ここで怖がってください」という作りがはっきりしている。
明らかにホラーっぽい演出も。
ホラーが苦手な自分には、ストーリーよりも映像や音のほうが怖く感じた。
一方で、話の核になっている設定そのものは、いわゆる怪異だけの怖さではない。
人が何を考えていたのか、家がどんな目的で使われていたのか。
そういう人間の怖さが中心にある。
だから、怖い映像が苦手でも、間取りの謎を追うミステリーとしては気になる作品だと思う。
原作と映画版はちょっと違う
原作と映画で違いがあるのは、映画化では自然なこと。
小説では、登場人物の会話や説明を使って、読者の頭の中に家を作れる。
映画では、限られた時間のなかで、人物関係や事件の流れを見せなければならない。
それはさておき、映画版では、お話の展開だけでなく、登場人物の立場や設定も映画用にかなり調整されているように感じた。
そもそもストーリー展開に大きな違いがあるし。
原作での役割と映画での役割がかなり違ってるような人がいる。
原作にあった情報が省かれたり、映画で分かりやすくするための要素が足されたりしているのか?
オチも違うからな。
Audibleで原作を聴いていた自分としては、映画を観ながら「これは原作にあったかな」「ここは映画版の展開だな」と比べる時間があった。
完全に同じものは期待していなかったが。
人にとって戸惑うかもしれない。
設定が少し分かりにくいところもあった
ここは、映画を観ていて個人的に気になった部分。
映画が悪いと決めつけたいわけではない。
自分が原作をAudibleで聴いていたことや、細かい部分を聞き逃していた可能性もある。
そのうえで、いくつか話のつながりが分かりにくいところがあった。
特に、導入が前置きなのか本編なのか、途中で立場がどう変わったのかが、整理できなかった。
今もよく分かっていない。。
物語が進めば見えてくるかと思いきや、それも謎だし。
出鼻をくじかれ、その後もモヤモヤ。。
前置きなのか、本編なのか
冒頭の入り方に少し引っかかった。
雨穴さんのことや、原作が生まれた背景をあまり知らないからかも。
物語の前置きなのか、それとも本編の一部なのか迷う。。・・・迷いなのか?
原作を知らない人にも伝わるように作られているはずだが、作者のことを知らないとキツいんじゃないだろうか。
導入の役割が少しつかみにくかった。
後から考えると意味はありそうなのに、観ている最中は情報の置き場所に迷った感じ。
空き家に入るのは大丈夫なのか
登場人物が空き家に入る場面では、「いや、そこは入っちゃだめでしょ」と思った。
不審な家を調べたい気持ちは分かる。
でも勝手に入ったらダメ。
完全に迷惑系YouTuber。
原作ではやってないこと。
物語として、そこに入ったほうが分かりやすいって判断なんだろうが。
調査の方法としてかなり危うく見える。
怖さより先に、法的には大丈夫なのかという疑問が出てしまった。
倫理的にもどおなの?
施工業者は何を考えていたのか
間取りの不自然さを見ていると、実際に家を建てた施工業者は何を考えていたのだろうと思う。
図面どおりに造って、代金を受け取れば仕事は終わりなのか。
違和感はなかったのか。
疑問に思わなかったのか。
もちろん、映画の中で描かれていない部分まで考え始めると、きりがない。
とはいえ、家の異常さが大きいだけに、建築に関わった人たちのことも気になる。
眠らされたのか、時間が飛んだのか
物語のなかには、登場人物が眠らされたように見える場面が何度かある。
そこから次の展開につながるのだが、何が起きたのか、誰がどのタイミングで何をしたのかが、少し追いにくかった。
単に見落としただけかもしれないので断定はできない。
が、場面のつながりが自然に入ってこず、「今の何?」と考えているうちに話が進んでしまった印象は残った。
眠らせたなら、他にもやりようはあろう。
とか。
(ここはネタバレかも)オチは二段階で恐ろしい
ここからは、映画と原作の内容に触れる。
未視聴なら、ここで読むのを止めてほしい。
映画版のオチは、Audibleで聴いた原作とは違う。
細部の違いじゃない。
お話の全体像が異なる。
最後に受ける印象はまったく異なる。
真相部分に共通点はあれど、、さらに最後の最後で別の怖さを見せられた。
ラストに二段階のオチがある印象だった。
もともと想像力がすごいお話だかれね。
映画を最後まで観ると、原作にはなかった設定が入ってきて、「そこまで考えてたのか!」とぞっとする。
びっくりさせるホラー演出とは別の、後からじわじわ来る恐ろしさ。
こーゆーのは好き。
映画を観終わって、怖い。
家の間取りや登場人物の行動を思い返しても、原作のとおりだとか思うくらい。
映画版の最後は、原作を知っている人にとっても観る理由があると思う。
ホラーが苦手だと辛い。でも、原作との違いは楽しめる
映画『変な家』は、間取りの謎を追うミステリーのはずなのに、ホラー演出の映像作品。
原作と映画は違う話。
別の形に作り直された作品なのかな。
個人的には、設定や場面のつながりに分かりにくさを感じた。
Audibleで聴いてなかったら分からないことがあったし、聴いてたって分からないことがあった。
ただ、音声では確認しづらかった図や家の構造を映像で見られたのはよかった。
ホラーが苦手な人には向かない。ご注意あれ。
原作との違いを楽しみたい人にはいいかもしれない。

ご意見やご感想などお聞かせください! コメント機能です。