PHSの受付は終了。今後の展開(停波タイミングなど)を予想!

2018年3月31日をもって、PHSサービスの新規契約、機種変更、プラン変更の受付がしました。
悲しいことです。
残念ですが致し方ありません。すでに2017年4月20日のソフトバンク発表から決まっていたことです。

「その日」を過ぎましたので、2018年2月12日の投稿2018年3月14日の投稿を再編集しました。

本格的な終活になってきました。
今後、新しい機種は投入されません。
プランに関しても、恐らく刷新はないものと考えられます。

WX12K

現状においても、以下の選択肢はあります。

  • PHSが停波するまで付き合う
  • PHSを諦めて携帯電話に乗り換える

そしてポイントは、

  • いつまでPHSサービスを利用できるのか
  • PHS以外に乗り換えた場合、番号やメールアドレスはどうなるのか
  • 携帯電話に乗り換えた場合、料金はどうなるのか
  • スマホに乗り換えた場合、料金はどうなるのか

です。
最後まで付き合うにしても、最終的にどうなるかは把握しておきたいところです。

ちなみに、法人契約は様相が異なります。
医療・福祉ソリューション」があり、しばらくは継続する模様です。

いつまでPHSサービスを利用できるのか

2020年7月31日をもって、個人向けのサービスは終了です。

未確定です。
相変わらず決まっていないのです。

過去事例を踏まえて、「2021年3月31日」と予想しています。
正式な発表は、待つしかありません。

終了の際には必ずアナウンスがあるので、最後まで付き合うと決意されている方は、そこまで走り続ければよいのです。

movaの事例を参考に

かつてドコモが提供していた携帯電話のサービスに『mova』(ムーバ)がありました。
すでに終了したサービスです。
3GのFOMAに役を譲ったわけで、対象機器が使えなくなるなどの事象は、今回のPHS停波と合致する部分が多いと思います。

具体的には、以下のスケジュールでした。

  • 2008年11月30日: 新規受付終了
  • 2012年3月31日: 停波

受付を終了してから停波までの期間は3年4か月です。
この数字を参考にします。

参考記事

PHSのサービス終了時期予想

サービス終了までのスケジュールのうち、分かっているのは以下です。

  • 2018年3月31日: 新規受付停止

ここから3年4か月後は2021年7月31日ですが、あまりにも中途半端すぎます。
ワイモバイルの親会社、ソフトバンクの決算期は3月31日です。文化的にも年度の切れ目です。3月末がもっとも区切りがよいでしょう。

前例を「新規受付終了から3年以上」と解釈すると、2021年3月31日に停波というのがもっとも自然な考え方だと思います。

東京オリンピックの時点でPHSは普通に使えるものの、その後1年経たないタイミングで使えなくなると考えられるのです。

携帯電話に乗り換えた場合、番号やメールアドレスはどうなるのか

乗り換えには、大きく3つのパターンがあります。

パターン 電話番号 メールアドレス
ワイモバイルの電話を契約する そのまま そのまま
ソフトバンクのスマホを契約する そのまま(MNP) そのまま(個別設定)
他社のスマホを契約する そのまま(MNP) 変更必須

「他社」には、ドコモとauだけでなく、楽天やイオンなどのMVNO事業者も含みます。
どの会社でも、「ガラケー」タイプの電話の扱いは細々としたものです。
折りたたみタイプの電話専用端末が発表されていても、OSはAndroidです。「ガラスマ」とか「ガラホ」といったもので、ガラケーの形をしたスマホです!

電話番号はMNP制度でどこへでも持っていけますが、問題になるのはメールアドレスです。
「pdx.ne.jp」などのキャリアドメインメールは、意外と厄介なシロモノです。

ワイモバイルの電話を契約する

「pdx.ne.jp」等のPHSメインのアドレスは、そのまま移行可能です。
PHS時代のドメインは、ワイモバイルになっても利用できるのです。
アドレスの引き継ぎ・転送対応表のページは書いてあることがさっぱり分からないのですが、お店の人曰く、「ちゃんと引き継げますよ」とのことです。

ただし、オプションサービスへの加入が必須で、従量課金制になります。

PHSユーザーにとっては、キャリアメールは無料という感覚だと思います。
この点は、マインドの変更が必要ですw
携帯電話になると、メールはデータ通信扱いになるので、オプションで従量課金なのです。

ベーシックパック/パケット定額』というオプション契約が必要です。
月額300円の基本料と、1パケットあたり0.005円の課金です。
このパケットという考え方がやっかいで、〇〇MBなどの単純なデータ通信量で計算できないのです。
この文化には慣れるしかないですね。

PHSでメールしかしないというユーザーにとっては、ちょっと心配になる話でしょう。
このオプションでは、上限値が4,500円に設定されていて、それ以上の金額は課金されないことになっています。
4,500円に到達する目安は、約110MBとしています。

これまで、添付ファイルまで送り放題だったので、ちょっと運用を考えた方がよさそうです。
大量データをやり取りしている場合は、データ量をチェックしてみましょう。

なお、数百文字程度のメールならば、データ量が1MBになることはありません。

ソフトバンクのスマホを契約する

pdx.ne.jpドメインのアドレスは、移行可能です。
そのまま使えるのです。

同じ会社なので、継続利用できます。
ダメもとで問合せてみたところ、普通に「大丈夫」という回答でした。
ちなみに、ちょっとした設定を自分で入れる必要があります。

そして、PHSからソフトバンクへの契約変更では、事務手数料が無料になる上に通信料金も割引になるキャンペーンが適用されます。

キャンペーン | スマートフォン・携帯電話 | ソフトバンク
ソフトバンクのキャンペーン情報です。期間限定のプレゼントや料金割引などソフトバンクユーザーにお得な情報をご紹介いたします。

賢く使うことができそうです。

他社のスマホを契約する

番号のみが移行可能で、メールアドレスは新しく取得するなり、既存のキャリアメール以外のアドレスを使うことになります。
PHSのドメインは使えなくなります。

事前にメールアドレス変更の一斉メールを出しておく必要があります。
いったんキャリアに縛られないアドレスに変更してしまえば、今後はキャリアを変えるたびにアドレス変更案内を出す必要はなくなります。

PHSが終わってしまう世の中です。
携帯電話会社だって、将来どうなるか分かりません。
これを機に、いろいろとキレイにしておくのもよいでしょう。

ノートPC

携帯電話に乗り換えた場合、料金はどうなるのか

ワイモバイルでプラン変更する場合のシミュレーションです。
(他社への転出の場合までは、ここでは考慮できません。。ご容赦ください。。)

さて、必ず機種変更を伴うのですが、ここでは端末の料金は別として考えます。

考えられる変更案は以下です。
「現状」を「子回線あり」で想定しています。
(ウィルコム時代の子回線ばらまき施策に乗った方もいらっしゃるかと思いましてw)

  • 現状維持(メールそのまま、2回線保有)
  • 1回線引継(メールそのまま、1回線保有)
  • ミニマム(メールアドレス破棄、1回線保有)

月額料金は消費税なし価格です。

現状維持

メールアドレスを移行して使用し、子回線も利用します。

1,681円~6,181円
(ケータイプラン 1,381円 + メールのオプション 300円 + メール送受信 0~4,500円)

メールを利用する以上、従量課金が0ということはないので、2,300円あたりに落ち着くかと考えています。

注意点としては、子回線も機種変更すると、端末代金が2台分必要です。

1回線引継

メールアドレスを移行して使用し、子回線は解約します。

1,234円~5,734円
(ケータイプランSS 934円 + メールのオプション 300円 + メール送受信 0~4,500円)

メールを利用する以上、従量課金が0ということはないので、1,800円あたりに落ち着くかと考えています。

ミニマム

主回線の電話番号のみを移行して、メールアドレスと子回線を解約します。

934円

メールなしで通話は無料なので、かなりお安くなります。

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スマホに乗り換えた場合、料金はどうなるのか

スマホプランでの使用料を考えてみます。
もちろん、ワイモバイルでプラン変更する場合のシミュレーションです。
他社への転出の場合までは、ここでは考慮できません。。

  • 現状維持(メールそのまま、2回線保有)
  • ミニマム(メールそのまま、1回線保有)

機種代は明らかに高くなりますが、それはお買い物なのでここでは考慮外です。

データ通信のところがフワっとしているので、金額は目安です。

現状維持

メールアドレスを移行して使用し、子回線も利用します。
なんだかんだ使っちゃうでしょうから、スマホプランMをターゲットにします。

  • 1年目: 3,914円~(スマホプランM 2,980円 + ケータイプランSS 934円)
  • 2年目: 4,914円~(スマホプランM 3,980円 + ケータイプランSS 934円)

3年で平均すると、毎月4,580円~です。

設定されている高速通信量は6GBなので、ちゃんと管理すれば超過することはないでしょう。

子回線はケータイプランSSですが、機種代が必要ですので考慮しておきましょう。

ミニマム

データ通信の枠を予備と考えて、通常はWi-Fi通信に絞れば、スマホプランSで十分に運用できるはずです。

  • 1年目: 1,980円~
  • 2年目: 2,980円~

3年で平均すると、毎月2,646円~です。
ケータイプランのミニマムとの差はかなりのものですが、それ以外のプランとなら勝負できそうな数字です。

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終末のことを考える

PHSの周波数帯域(1884.65 – 1919.75MHz)は、いずれは何かしらの通信手段用に割り当て直されることでしょう。

もともと低電磁波、高音質が、PHS利用の大きなメリットでした。
現状では、通話品質に関しては、携帯電話との差はそこまで感じないです。
LINEやSkypeといった無料で使える通話アプリやら、次世代方式のVoLTEでの通話が普通になりつつある中で、通話品質にこだわらないでも大丈夫そうなことが分かってきました。

さらに、2021年ごろには次世代通信方式の5Gが実用化される見込みです。
ここまでPHSを引っぱるという選択肢は、大いにありだと思っています。

070の番号

通話用番号は、MNPで持っていけます。携帯電話でも070番号が使えるのです。

MNP・番号移行によるお申し込み手続き(転入)(Y!mobile)
Y!mobileの「MNP・番号移行によるお申し込み手続き(転入)」のページです。

FAQにも番号の転出は可能とあります。
そもそも、070番号はすでにPHS以外にも解放されています。
携帯電話を新規契約した際に、070番号になることもありえます。

旧050、060がどうなっていくのかは興味深いです。
現状の070-5XXX-XXXXや070-6XXX-XXXの中にも、空いている番号はあるのです。
これから番号不足になったら、ここも使われていくのでしょう。

消えゆくモノたち

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