「ジーメール(Gmail)」と「イーメール(Email)」は、何が違うの?
そもそも分類の領域が異なります。
Eメールの一種がGメールです。
Gメール と Eメール
これまでいろいろなことを聞いてきて、このあたりは疑問に思われるのだと感じました。
- GメールとEメールとはいっしょなの?
- 両者はどう違うの?
- どう使い分けるの?
文字ずらだけを見ると、Emailは概念、Gmailは固有名刺、という違いです。
GメールはEメールのうちのひとつなのです。
さらによくよく聞いてみると、Androidスマホの初心者で、アプリの違いも含めて混乱しているようでした。
GメールはGoogleアカウントの考え方も絡んできますからね。。(iPhoneでも考え方は同じです。)
備忘録を載せておきます。(単純に見えて意外と難しいですよね。。)
それぞれのことばを整理していきます。
「Eメール」と「Gメール」の違いは?
まずは、最初の疑問部分になっている、「Eメール」と「Gメール」の違いを整理します。
単純なようで、案外いろいろなことを知っておく必要があります。
そのためには、Eメールとは何なのか、Gメールとは何なのかというアプローチがよいでしょう。
メールを使う際の基礎的な知識ですので、がんばって覚えましょう。
「Eメール」とは
日本語では『電子メール』です。
英語表記だと「Electronic mail」ですので、略して『Email』です。(以降は「Eメール」と書きます。)
もっと日本語にして「電子郵便」などということもあります。(使っている人を聞いたことがありませんがw)
インターネットの世界で、電子的に実現しているお手紙のことです。
お手紙ですので、住所が必要です。
「私書箱」といった方がこの先理解しやすいです。
この私書箱の住所に該当するものが「メールアドレス」です。
Eメールは、とても意味が広い言葉です。
概念的なものです。
いろいろと細かい決まりがありますが、ここでは省略します。
(詳しいことを知りたい方はWebで検索してみるとよいと思うのですが、かなり難しい話になります。。)
実はEメールにもいろいろあるのですが、ここではまず、「メールアドレス」宛てに送られてくるメールと捉えておきます。(送受信されるメール(郵便物)の話ではなく、Eメールという仕組みそのものの話をしていきます。仕組みの話では「Eメール」と表記します。)
「Gメール」とは
Google社が提供しているEメールのサービス名(固有名詞)です。
(これで今回のテーマの最初の部分はクリアな気もします。)
以降は「Gメール」と記載します。
多くの人たちは、Gメールのサービスを無料で使っていると思います。
もちろん有料契約がありますので、特にお仕事関係では、お金を払って使っていることでしょう。
ここは人それぞれということで。
無料のサービスとして利用する場合、「【任意の文字列】@gmail.com
」というメールアドレスが発行されます。
このメールアドレス宛にEメールが届くわけです。つまり、GメールはEメールの一種なのです。
ここでひとつモノゴトをややこしくしていることは、無料のGメール用に発行されるメールアドレスは、「Googleアカウント」と同じということです。話が混ざっているのです。
詳しくは後述します。
Eメールを使うにはお金がかかる!
ここで、少しだけ新しい要素の登場です。
無料で利用できるメールサービス、いわゆるフリーメールに関して補足しておきます。
(無料で利用できることがポイントで、Webメールのことではないです。)
いきなりですが、Eメールを使うためには、必ずお金がかかります。
これが大原則です。
ただし、さまざまな条件をクリアすることで、無料で使うことも可能です。
あえて無料を強調しているということは、そもそも有料なのです。
たとえば、会社で使っているメールアドレスは、おそらく会社がお金を払って使っているものでしょう。(無料のサービスを使われているところもあるかもですが。。)
かつての携帯キャリアドメイン(「@docomo.ne.jp
」や「@softbank.jp
」や「@ezweb.ne.jp
」など)のメールアドレスも、各キャリアにお金を払って使っていましたね。
つまり、Eメールを利用する場合、普通は、お金がかかります。
フリーメールサービスの場合は、広告が表示されたり、他のサービスの付帯だったりします。
フリーメールの代表格、GメールにもYahooメールにも、広告が表示されています。本来発生するはずのメール利用料は、この広告費とバーターなのです。
どうしてお金がかかるのか
メールアドレスを持つということは、インターネットの世界に住所を持つということです。
住所がないと、郵便物は届きませんので。
Eメールを利用するためには必須の行為です。
住所を持つということは、現実世界で言えば、土地を取得して登記して、ということです。
(メールアドレスの考え方は私書箱の方が分かりやすいのですが、より身近そうな例えを書きました)
無料でできるようなことではないのです。
厳密にはメールアカウント課金
メールアカウントという概念も覚えてください。
メールアドレスとは言葉が少し違います。
有料サービスであれ無料サービスであれ、メールアドレスを利用するために発行されるユーザーIDです。
(かなり乱暴な説明ですが、ご容赦ください。)
メールアカウントは、メールアドレスと同じ場合もありますし、異なる場合もあります。
既述のとおり、Gメールはメールアドレスとメールアカウントが同じです。
Yahooメールは、メールアドレスの一部がメールアカウントになっています。
有料のeメールの場合、メールアドレスとメールアカウントが異なる場合が多いです。これは、1つのアカウントで複数のアドレスを持てるからです。たとえば、ひとつの会社で複数のメールアドレスを運用していますよね。
何が言いたいかというと、「メールアカウント」と「メールアドレス」は、厳密には違うものだということです。(特に概念的な意味で)
eメールを使えるアプリは複数種類
Androidスマートフォンを手に入れると、多くの場合、「メール」というアプリと「Gmail」というアプリがインストールされています。
乱暴ですが、以下のように大別できます。
- 「メール」アプリ
- 電話機を製造しているメーカーが準備したアプリで、eメール(サービス全般)を利用するためのもの
- 「Gmail」アプリ
- Android OSの製造元であるGoogle社が準備したアプリで、eメール(サービス全般)を利用するためのもの
それぞれが最初からインストールされているのです。
さらに、キャリア(ドコモやauやソフトバンクなど)で契約すると、キャリアメール用のアプリがインストールされていることもあります。
メール関連のアプリだけでも複数種類です。ややこしいですね。
音の響きに引っ張られないで!
もともとキャリアのガラケーを使われていた方にとっては、「メール」という語感はなじみがあり、すぐに「Eメール」と結びつくことでしょう。
これも落とし穴だと思います。
耳なじみのある「メール」と初見の「Gmail」。。
混乱してしまいますね。
詳細は次項にて説明しますが、アプリの呼び方のお話なのです。
固有名詞だと思ってください。
「メール」アプリと「Gmail」アプリの違い
おさらいです。Eメールは、インターネットの世界に「メールアドレス」という住所(私書箱)を持つものです。
メールアプリは、この「住所」(メールアドレス)に来た「郵便物」(メール)を見るためのツール(道具: アプリ)なのです。
メール閲覧用のアプリには、必ず自分のメールアドレスを設定しています。
自分でやった記憶がなくても、きっと誰かがやっています。
お店の人や、友人や、スマホの操作に詳しい人に頼んだのではないでしょうか。
突き詰めていくと、「メール」アプリも「Gmail」アプリも、メールの閲覧や送信のためのアプリであることに違いはありません。
メールを送受信できるアプリは、どれもEメール送受信のための規則のとおりに動いています。(Outlookも、謎のメール送受信アプリも、規則どおりに動かないとメールを送受信できませんので!)
使いやすものを使えばよいのです。
「メール」アプリと「Gmail」アプリの違いは、製造元や名前や見た目などです。
アプリはあくまでも手段のひとつ
複数のメール送受信アプリに、特定の1つのメールアドレスを設定できます。(アプリ N 対 1 メールアドレス)
1つのアプリに、複数のメールアドレスを設定できます。 (アプリ 1 対 N メールアドレス)
つまり、複数のアプリに複数のメールアドレスを設定できるのです。(N 対 Nの関係)
たとえば、所有するメールアドレスでのEメールの送受信は、複数のアプリで可能ですし、アプリ以外の方法でも可能なのです。
利用しているサービス次第ではあります。
ただし、送受信の方法やタイミングは、設定や仕様などで異なります。「こっちにあるのにあっちにない」といったことが起こり得るのです。
まずはメールアドレス(住所/私書箱)に目的のメールが存在しているかがポイントです。
詳しくは別の投稿にてご確認をお願いいたします。
メール送受信アプリは、自分のインターネット上の住所に届いた郵便物を見るための手段のひとつです。
極端な話、アプリでなくてもメールは見られます。
簡単にしくみを理解しておくと、混乱は避けられるでしょう。
概念の違いの意味が分かりましたか?
「Gメール」と「Eメール」は、概念の高さが異なります。
「Gメール(Gmail)」はGoogle社のサービス名です。「Eメール」の一種なのです。
Eメールをサービスとして利用するためにはアカウントが必要で、必ずお金がかかります。
ただしこのお金は、サービスの提供方法によって無料になり得るものです。
Eメールの閲覧方法は複数あります。
PCでも見られますし、携帯電話(スマホ)でも見られます。
いろいろなアプリ(メーラー等)で見られるのです。どのアプリで見るかは、あくまでも手段です。
ですから、ご自分で使いやすいものを選べばよいのです。
なお、サービス提供元によって、閲覧できる方法に制限がある場合があります。(たとえば、キャリアメールはキャリア端末でのみ閲覧可能、などです。)
注意しましょう。
言うまでもなく、Eメールは便利なサービスです。現代生活ではもはやインフラでしょう。
だからこそ、正しい知識を身につけて、賢く便利に使いたいものです。
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