「フリーメール」と「Webメール」はイコールではない(無料サービスを知ろう!)

「eメール」と「フリーメール」の違いを聞かれたことがありました。
説明に苦労しました。

手紙

これら2つの違いをちゃんと説明できるでしょうか。
お仕事でメールを日常的に使っていても、正しく説明することは案外難しいものです。
それぞれよく聞く言葉で、なんとなく分かったような気になってしまってるからです。

整理しながら説明していくのですが、なかなか相手に理解してもらえません。。
あいまいな知識が、正しい理解を邪魔をすることがあるのですね。

要因の一つに、ネット上に間違った情報が掲載されているということもあります。
「フリーメール」と「Webメール」は同一ではありません。概念も意味合いも、まったく異なります。

「eメール」の方が、より広い

コーヒーとノート

「eメール」と「フリーメール」では、ことばが表す広さが違います。
どちらもとても広いのですが、「eメール」の方が、より広いです。概念に近いです。

「eメール」という大きなくくりの中に、「フリーメール」というサービス提供方法があります。

もう少し長めに、段階的に書きます。

「eメール」という仕組みを利用してメールを送受信するためのは、自分専用のメールアドレスが必要です。
このメールアドレスを取得する方法には、有料のものと無料のものがあります。
無料でメールアドレスを提供してくれるサービスが「フリーメール」です。

現時点では、分かったような分からないような状態かもしれませんが、話を進めていきます。
この世界は要素が多すぎるのです。なるべく単純化して書いていきます。

どちらも概念的で難しい

先に、この後頻出することばを整理しておきます。
ここでほぼ答えは出揃うわけですがw
しっかり理解するためには、ことばの意味だけでなく、周辺のしくみや考え方も知っておいた方がよいと思いますので、追って書いていきます。

「eメール」はメール全体のこと

日本語では『電子メール』です。「電子郵便」などということもあります。
英語表記だと「Electronic mail」ですので、略して『Email』です。

メール

インターネットの世界の中で、電子的に実現しているお手紙のことです。

とても意味が広い言葉です。
概念的なものです。
いろいろと細かい決まりがありますが、ここでは省略します。

実はeメールにもいろいろあるのですが、ここでは、「メールアドレス宛てに送られてくる電子的なお手紙」と捉えておきます。

メールというものを実現するための手段です。

「フリーメール」はサービスの一般名

ブタさん

日本語では「無料の電子郵便」でしょうか。
無料で使えるメールサービスのことです。
メールの送受信には通信料などが必要ですが、ここでは考慮外とします。

上で書いたとおり、eメールの肝となるのは「メールアドレス」です。
このメールアドレスを発行してもらうためには、大きく分けて2種類のサービスがあります。
無料のもの有料のものです。

フリーメールでは、メールアドレスを無料で発行してもらえます。

メールアドレスを取得するための手段です。

では「Webメール」は?

GoogleをEdgeで表示

eメールを見られるWeb上のサービスが「Webメール」です。
メールアプリと横並びの存在なのです。

メールを見るための手段です。

ブラウザーを利用することで、サービス提供元(メールアドレス発行元)にアクセスし、自分(メールアドレス)宛てに届いているEメールを確認できるサービスなのです。

ブラウザーとは、ChromeとかEdgeとかInternet Explorerとか、インターネット上のホームページなどを見るためのアプリのことです。(ソフトウェアという言葉は使わず、アプリで統一します。)

たとえば、GmailをWebメールで見ることを考えます。
まずはなんでもよいのでブラウザーを起動し、google.co.jpにアクセスします。そして、表示された画面上の「Gmail」というリンクをクリックすると、Gmailの画面に遷移します。
これがWebメールです。

Outlookなどのメール閲覧用アプリではなく、ブラウザーを操作するだけで利用できるということです。

メールサービスにはお金がかかる!

eメールを利用するためにはお金がかかります。
これは絶対です。
いきなり何を言い出すのかと思われるかもしれませんが、これは前提知識です。

お金

世界でたったひとつの、自分専用のメールアドレスを発行してもらうのです。
インターネットの世界に住所を得るようなものです。
実社会に置き換えて考えてみれば、土地の取得と登記です。
お金がかかるのは当然です。

ただし、その代価としての何かによって、直接お金を支払わなくてもよい場合があります。
その「何か」の代表格は、広告です。
いわゆるバーターです。

なぜ無料なのか

金塊

テレビに置き換えて考えてみましょう。
NHKは受信料を払わないと観られませんが、民放各社には受信料を支払っていません。
受信料の代わりに、CMが流れるのです。民放各社はCM収入で運営されています。

YouTubeに置き換えても同じことです。
有料プランで視聴していれば、広告は表示されません。
お金を払わないで視聴していれば、広告が表示されます。

フリーメールのサービス提供サイトには、広告が表示されたり、メルマガが配信されて広告が掲載されていたりします。
広告を見る代わりに、eメールを使えるということです。広告主さんが、メールアドレスの利用料を肩代わりしてくれるのです。

#eメールの種類利用シーン料金(代価)
1会社のメール会社から貸与されたメールアドレスで、業務の連絡などに使います。会社がお金を払っています。経費です。
2学校のメール学校から貸し出されたメールアドレスで、学校からのお知らせが届いたり、課題提出のために使ったりします。学校がお金を払っています。学費に含まれています。
3ISPのメールISP(インターネットサービスプロバイダー)との契約時に、自分のメールアドレスとして発行され、プライベートで利用するものです。インターネットに接続するサービスの付帯サービスとして利用できます。ネット接続の利用料に含まれています。
4キャリアメール携帯電話キャリア(docomoやauやSoftBankなど)が発行するメールアドレスで、スマホ(携帯電話)のみで利用可能です。キャリアにお金を払っています。
5フリーメール(無料メール)自分で無料メールサービスにユーザー登録して発行されたメールアドレスで、様々な用途で利用するものです。お金はかかりません。(多くの場合、表示される広告料で補填されます。)

かなり単純化して書いています。
すべてのケースに但し書きがつくわけですが、ここでは省略しています。
概ね合っているでしょう。

無料のようでも有料

メールボックス

繰り返しになりますが、メールアドレスの取得にはお金がかかります。
無料のように思っていても、上表のとおり、誰かがお金を払ってくれています。

広告収入は「代表格」だという書き方をしました。
これは、別に広告収入に頼らない方法でフリーメールを提供することも考えられるからです。
特定商品の付帯サービスだったり、フリーメールを使ってもらうことで認知度アップを狙っていたり、場合によっては慈善事業ということも考えられます。
いずれにしても、サービス提供者は費用を負担していて、どう回収するかがビジネスモデルなのです。

サービス提供者と利用方法は分けて考える

パズル

メールサービスの提供者が、メールアドレスを発行してくれます。
たとえば、ISP各社やGoogleやYahoo!などです。

発行を受けたメールアドレスを利用する方法は多岐にわたります。
対象アドレスに届くメールは、様々な手段で閲覧できるのです。
たとえば、PCのアプリでもブラウザーでも、スマホのアプリでも、同じアドレスでのメール送受信が可能です。

Webメールはあくまで手段

あらためて、ここで言う「Webメール」とは、ブラウザーでサービス提供元にアクセスして利用するメールサービスのことです。
たとえばYahooメールならば、yahoo.co.jpのホームページにアクセスし、(ログインして)メールを送受信します。

疑問符

「フリーメールはWebメールのことだ」と書いてあるネット記事が散見されます。
この表現は誤解を受けやすく、危険です。
両者はイコールでは結ばれないのです。
お問合せの際にこれらを引用されて、誤解を解くのに苦労しました。

Webメールは、フリーメールを利用するための手段のひとつです。

メールアプリを正しく設定すれば、フリーメールを送受信できます。
逆に、GmailでもYahooメールでも、有料プラン向けのWebメール(ブラウザー版)があります。無料版と同じような表示で広告が表示されません。

もちろんこれらも例外だらけです。
アプリやメールサービスの仕様によって状況が異なるのですが、ここでは詳述しません。

Webメールを利用するメリット

検索

メールアプリでも送受信できるメールサービスですが、わざわざブラウザー版(Webメール)で利用するメリットは何でしょうか。
どこでも利用できるとか、デバイスに依存せずに利用できるとか、理由は様々です。
ひとつ確かに言えることは、Webメールを利用すると、トラブルシューティングが単純化できます。
何かあったときに、問題の切り分けに役立つのです。

キーワードは「本家」です。

メールが送受信できないなどの問題発生時には、複雑に絡み合う技術を単純化する必要があります。これもいくつか方法があるわけですが、手軽に単純化する方法はひとつです。
Webメールで本家サイトを確認するのです。

Gmailならば、Googleのサイトから確認します。
Yahooメールならば、Yahooのサイトから確認します。

多くの場合、メールがあるとかないとかが問題になるわけです。本家サイトでメールを確認してみてどうか、という情報は重要なのです。
ほとんどの場合は、確認した時点でほぼ問題解決です。

フリーメールを賢く活用

いまや、スマホで利用しているアプリの多くが、ユーザー登録を必要としていることでしょう。
その際にIDになる情報のひとつとして、メールアドレスがあります。

ミーティング

すべて1つのアドレスという方もいらっしゃるかと思いますが、サービスジャンルなどで複数のメールアドレスを使い分けている方も少なくないでしょう。

さらに、人間関係は複雑化しています。
SNSだけの繋がりやビジネス上の繋がり、学校、異なるコミュニティーでの繋がりなどです。
複数のメールアドレスがあると、距離感やグループによる使い分けも可能です。

そしてMNPが普通になった昨今では、キャリアメールに頼らず、フリーメールのアドレスを取得して、メインアドレスとして利用される方もいらっしゃいます。

かつてはフリーメールだとユーザー登録できないようなサービスもありましたが、今さらそのようなことを言うサービスは少ないでしょう。

本来であれば、取得するたびにお金が必要なメールアドレスを無料で利用できるのです。
用途やグループごとに、お気に入りのアドレスを使い分ければよいと思います。

「eメール」の一種が「フリーメール」

手紙

さいごにあらためておさらいです。
といっても、上に書いたことと同じです。

  • eメール: しくみ全般を表すことば
  • フリーメール: 無料で利用できるメールサービスの総称

「eメール」という大きなくくりの中に、「フリーメール」というサービス提供方法があります。
フリーメールであっても、ブラウザーで利用するか、何らかのアプリで利用するかは、ユーザーが選択できます。

なるべくシンプルに説明したい

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