「『イーメール(Email)』と『シーメール(Cメール)』は、何が違うの?」というお問合せをいただきました。
「どう違うの?」
「どっちを使ったらいいの?」
という具合です。
デジャビューです。 → GメールとEメールは何が違うの?フリーメール??アカウント???
EメールとSMSの違い
本当に分かりにくい世界なのですね。たしかに言葉は似ています。
今回も、文字ずらだけからは「Eメールは概念、Cメールは固有名詞」ということになりますが、そういう話でもなさそうです。
スマホ初心者ということではあるものの、お話自体は携帯電話時代からのものです。
スマホになって、あいまいだったことをはっきりさせなくてはならなくなったといったところでしょうか。
なお、CメールはauのSMSサービス名です。
まずはそこからです。
いつも説明に苦労するので、お話するための備忘録を残しておきます。
Cメール = SMS
上に記載したとおり、「Cメール」とはauが提供するサービスの固有名詞です。
一般名は「SMS」(Short Message Service)です。
そういうわけですので、CメールはSMSだと覚えてください。
とても重要なことです。
理由は後ほど分かってきます。
まずはSMSという単語を覚えましょう!
略称が多くてややこしいというご意見はごもっともですが、サービスを利用している以上、致し方のないことです。
ことばの整理
それでは、最初の疑問部分になっている、「Eメール」(Email)と「Cメール」の違いを整理します。
携帯電話(スマートフォン含む)をかしこく使う際には持っておきたい知識です。
「覚えられない」と言ってしまったら、そこで終わりです。それ以上の成長はありませんよ!!
日本語では『電子メール』です。
英語表記だと「Electronic mail」ですので、略して『Email』です。
「電子郵便」などということもあります。
インターネットの世界の中で、電子的に実現しているお手紙のことです。
とても意味が広い言葉です。
概念的なものです。
いろいろと細かい決まりがありますが、ここでは省略します。
詳しいことを知りたい方はWebで検索してみるとよいと思うのですが、かなり難しい話になります。覚悟してください。
実はEmailにもいろいろあるのですが、ここでは、「メールアドレス」宛てに送ったり送られてきたりするものと捉えておきます。
SMS
「Short Message Service」の略です。
文字どおり、短いメッセージをやりとりする仕組みです。 電話番号があれば使えます。
Eメールとは異なります。
お手紙とは毛色が異なるのです。
インターネット接続やメールアドレス(インターネットの世界の住所)は不要です。
こちらも細かい決まりなどがいろいろとありますが、「電話番号」宛てに送ったり送られてきたりするものと捉えておきます。
電話番号宛てですので、FAXの方が近いです。 (ただし絵は送れません。)
データ通信と通話
電話でお話するための通信と、インターネットを利用するための通信は異なります。
スマートフォンを含む携帯電話では、1つの機械で2種類の電波を利用しているのです。データ通信用と電話用です。
(専門の方から見ると「ぜんぜん違う」と言われる説明です。初心者がまずはこう覚えるということでご容赦ください。)
ここでややこしいのが、データ通信用の電波を使って通話できるアプリがあることです。
LINEやSkypeやFacebook Messageなどのアプリでは、データ通信用の電波を使ってお話ができます。音声情報をデータ通信用の情報に加工しているのです。
細かい話をしていくときりがないので、ここでは「電波が2種類ある」と覚えておきます。
- Eメール: データ通信用の電波を使う
- SMS: 通話用の電波を使う
それぞれ異なる技術です。
見極めましょう
Eメールが自分の私書箱に届くのに対して、SMSは自分の電話(番号)に直截送られてきます。
逆(送信)も考え方は同じです。
「どっちを使ったらいいの?」という問いに対しては、「用途と料金で考えたらよいのではないかと思います」という回答になります。
用途を考えた場合、考慮すべきはSMSの制限事項です。
ファイルを添付できません。また、電話が圏外だと届きません。
Eメールなら、画像も動画も添付して送受信できます。相手が圏外でも、メールアドレス(メールセンター = 私書箱 )までは届きます。
料金は、上記のとおり、Eメールはデータ通信料の中で送受信し、SMS(Cメール)は通話料での送信(受信は無料)になります。
ご自身が契約されているプランによって、無料で使える範囲や料金が異なるはずです。
料金は細かく決まっているので、HPなどで確認してください。(auのSMS料金)
また、契約プランをどうするか考える際にも、どちらを多く使うかを考慮してください。
そして最も重要な点は、ご自身が送信しようとしているメールが、「Eメール」なのか「SMS」なのかしっかり認識されることです。
スマホの場合にはアプリが異なるので分かりやすいはずです。
無料通話分でSMSを送りたかったのにEメールを送ってしまった、ということがないようにお気を付けください。
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