最近、二子玉川駅あたりをうろついてたので、いくつか取材もしてきたよ。
東急線の乗換駅で、バスも通ってるし、昔はお船もあったって。
かなり前から栄えてるところ。西国からの江戸防衛の要衝。(← これはどうでもいい。書きたかっただけ。)
ニコタマにある遺跡
陸閘
多摩川下流域と言えば、国分寺崖線。国内屈指の河岸段丘なんだよね。
それを見に行ったんだけど、陸閘(りくこう)とか言う面白いものがあったから。
赤レンガの遺跡!
そっちを調べてみた。
二子玉川ライズ?
それはメジャーなブロガーさんに聞いてくれよ。
堤防に通り道を開けると、陸閘
どう見ても人工堤防。(自然堤防じゃなさそうってことね。)
そこを切通してるよね。
調べてみると『陸閘』なるキーワードが出てきた。
「りっこう」とか「りくこう」と読む。
河川等の堤防を通常時は生活のため通行出来るよう途切れさせてあり、増水時にはそれをゲート等により塞いで暫定的に堤防の役割を果たす目的で設置された施設。
ふだんは堤防を開けておいて、増水したらゲートで閉じるってことね。見たまんま。
変換しても出てこないし、世の中には知らないことがたくさんあるね。
もちろん、ここ以外にもある。
漢字見ると、「閘門」の陸上版てことだよね。
水位差が前提の施設のことだから、イメージは湧く。
この堤防は何?
大正から昭和初期にかけての話なんだけど。
一級河川の多摩川だから、二子玉川駅のあたりにも堤防を造ることになりました。
このあたりはかつて、大山街道の「二子の渡し」があったことから、宿場町としても栄えてたのね。
さて堤防を造ろうとなったら、景観が悪くなるからやめろと。
しかたがないから、お宿とか料亭とかの後ろに築堤しましたってことで。
そうすると、小山(堤防)が生活導線の邪魔になるわけで、切通し(陸閘)を設けましたとさ。
めでたしめでたし。
現状では、川辺にしっかりと堤防が出来上がってるから、この陸閘がある小山は『旧堤防』てことになる。
赤レンガ積み!
大正から昭和なんてキーワードが出てくると、ちょっとワクワクする。
昭和初期なんて、半世紀以上前。
遺跡だよ~
陸閘は赤レンガで固められてて、多摩川の増水時には門を閉めたのであろう溝が残ってる。
イギリス積み!
長手と小口が一段ずつ。きれいに整ってる。
一部、擁壁化されてるところもあったけど、レンガ積み、いいねっ!!
落書きされちゃってたみたいで、上塗りで消されてる。
残念なこと。。
貴重な赤レンガ施設なんだから。大事にしよう!
二子玉川は無堤防エリアだった
なんでも、二子玉川駅の辺りは最近まで堤防がなかったんだとか。
マジか。
新しい堤防は平成26年に完成してるね。(最近w)
これで安心して、二子玉川ライズでもお買い物ができるってもんだな。(しないけど。。w)
もともとは陸閘に切られてた溝に板を差し込んで、水を止める考えなんだもんね。
今となっては過去の遺物か。
板など見当たらなかったもんな。。
何かのためにとっておくってのも、ないのかな。
おまけ: 国分寺崖線を登った先
曇り空の中、陸閘の写真を撮影し、そのまま上野毛方面へ。
「駒沢通り」を東へ向かうルートは、地図で見るとぐにゃってていい感じ!
みごとな上り坂でした。
通りはいい感じに登ってたけど、周りの道も凄い坂だった。
今度はあっちに行ってみるか。
崖の上で、美味しいご飯を食べて帰りました。
環八に出たら、電車もバスもあって、上野毛のポイントでも交通の便はいいんだな。と思った。
資料
今回の訪問地。
陸閘ね。
二子玉川駅側が「玉川西陸閘」。離れた方が「玉川東陸閘」。
上流側にも同じ時期に造られた切通しがあるんだって。
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